115号【街を動かす】


 神奈川区・六角橋商店街連合会
 イベントや売り出しの賑わいが街を動かす力に
 今後は、新陳代謝でより濃厚な宝探し的雰囲気を


ヤミ市場では、毎回こんな光景が繰り広げられている

人通りも多く賑やかさが感じられる六角橋商店街

 神奈川区の六角橋商店街が元気だ。イベントでは、ストリートライブやフリーマーケットのヤミ市場、大道芸、ハロウィンフェスティバル、活動大写真。売り出しでは、毎月定例の六の市の他に、ドッキリ市、サマーセール、クリスマスセール、年末のカウントダウンセール等など。
 このイベントや売り出しの賑わいが、数店あった空き店舗が埋まるなど、街を動かす力につながっているという。
 その仕掛けや今後について、六角橋商店街連合会(石川清貴会長)の販売促進部長、ドッキリヤミ市場の発案者でもある石原孝一さん(43歳)にお聞きした。

■イベントはネットワークで
 「ドッキリヤミ市場のライブ出演者はすごいんですよ。知ってる人が聞いたら驚くようなプロが参加しているんですから」という石原さん。第1回は地元のアマチュアのバンド4グループだったのが、近くに住む演奏家などの人脈が育って、今ではプロの演奏家が参加するハイレベルのライブとして人気を集めるまでになっている。
 [青空活動大写真]も無類の映画好きの石原さんの企画。神奈川区が主催する無声映画上映イベントに参加して得たネットワークが実現につながった。初回の昨年は、阪妻の「雄呂血」を活動弁士付きで上映して映画ファンを喜ばせた。上映許可を得るために、石原さんを含め販売促進部の3名が映写の資格を取るなど気合いが入っている。

■確実に「売り」につながる企画を
 六角橋では売り出しもバラエティーに富んでいるが、「毎月の市や定例のセールなど頻繁に実施していても、活用している店とそうでない店とで差がある」という石原さん、「売りにつながっていると実感できる企画が必要」ということで、6月には20%ものプレミアム付き連合会商品券を発行する予定だ。1万円で500円券1万2000円分。総額600万円分発売する。これなら確実に商店街に返ってくる。

■レトロな雰囲気は残しつつ新陳代謝を
 高齢化・後継者がいないなどで何店舗かあった空き店舗も、埋まりつつある。「その跡に出店するのは、一部のマニア向けのコアな店。プレミアム付ペコちゃん人形などを揃えた店や工房を備えたシルバー細工の店、アジアやアフリカの雑貨を扱う店などで、六角橋の雰囲気に合っている」と喜ぶ石原さん。
 仲見世通りには、貝類だけ、鰹節だけ扱うといったディープな店が健在で、新参店も違和感なく溶け込んでいる。
 連合会は現在160店舗あるが、ゆっくり新陳代謝が行われ、世代交替しても、六角橋のレトロな宝探し的な雰囲気がさらに深まっていくようで期待がもてそうだ。
 石原さんは、「六角橋には、自前で定期的に寄席を開く店が3店もあるなど、個性的な店も多い。まちや店をもっと知ってもらうための情報発信が課題」だという。

 連合会の主なイベント
ドッキリヤミ市場
 
年5月に第1回。4月から10月まで毎月第3土曜、夜8時から開催。フリーマーケットはメインストリート と並行した1本裏の仲見世通りが会場で、約40の店が並ぶ。5〜6カ所に設けたステージではジャズ、ロック、三味線などのライブ演奏。
青空活動大写真
 昨年8月に第1回開催(年1回)。屋外駐車場を利用、スクリーンを設置して、レトロな映画を上映。これも夜8時から。
大道芸
 8月末に開催(年1回)。パフォーマンスやライブ演奏に加え、笑えるアートや版画の絵師や彫り師など和物の実演を加えたのも特徴。
ハロウィンフェスティバル
 地域の『おやこ劇場』との提携イベント。仮装大会やクイズ、ラリープレゼントなど。

 連合会の主な売り出し
六の市 毎月6日に実施。各店がそれぞれにサービスする。6月6日は[大六の市] 
ビッグバーゲン 年2回、2月と9月に実施 
ドッキリ市 年2回、4月と10月に実施 
駅伝応援ありがとうセール 正月、初売りをかねて実施 
サマーセール 中元売り出し 
クリスマスセール 歳末売り出し 
カウントダウンセール 歳末の25〜31日に実施 

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