117号【街を動かす】

 都筑区・荏田南近隣センター商店会
 地域通貨の実験、逸品開発等など、魅力あふれる事業を展開・推進中

商店会前面には緑あふれた広場が
広がり最高のロケーション

 都筑区の荏田南近隣センター商店会(真庭明広会長・18店)では、来年の商店会創立20周年に向けて地域通貨の実験的実施や一店逸品の開発(再発見)などの魅力的な事業を、商店会のみならず地域全体を巻き込んで展開しつつある。その元気の素はどこから‥‥

■地域通貨「リーフ」の実験で話題に
 この7月に開催された「たなばたまつり」(商店会主催のイベント)では、地域通貨の実験的流通を区内で初めて実施したとして話題を呼んだ。
 「都筑区地域通貨研究会」の呼びかけに応えて実現したもので、事前に、商店街の花壇に花を植えるなどの美化運動や七夕飾りの手伝いなどボランティア活動をしてくれた人に地域通貨「リーフ」(緑豊かな都筑区のイメージを生かしたネーミング)を進呈。この「リーフ」をイベント時にチケットとして使ってもらったり、余った「リーフ」は7月いっぱい商店会の全店で買い物に使ってもらった。

「たなばたまつり」では地域通貨の流通実験を(左端のボードには「樽みこしをかつごう・10リーフ」などと書かれている)。

緑豊かな地域にちなんで名付けられた地域通貨「リーフ」


 研究会のメンバーでもあり商店会の副会長もつとめる内野敦さん(35歳)は、「地域通貨を商店でも使えるようにすることで、ボランティアや環境などに関心を持った[いいお客様]に来てもらうことができる。小さな商店街だけでやっても意味がないので、実験を積み重ねてステップアップさせ、将来的には都筑区全体で使えるものにしたい。11月の区民まつりには区商連若手会(注)主導で第2弾の実験をしますよ、期待してください」。
 今回は「10リーフ」券のみ(=10円)。2000枚発行して、イベント・買い物合わせて1600枚ほど使われたという。「ただ10円という低額のせいか、子供が小さな買い物に使ってくれるだけにとどまったので、第2弾では大人向けに単位を50リーフ(50円)にしようかなどと話し合っている」。

■こだわり逸品でわが店の再発見を
 商店会では現在、こだわり逸品事業を推進中。「10月下旬には全店で抽出した逸品をチラシなどで発表して宣伝、区民まつりでお披露目しようという強行スケジュールで進めている」。
 経営者の専門性が生かされた逸品を選出するという個店レベルにとどまらず、商店会全体としてのコンセプトづくりにまで発展させようと、加盟店のほぼ全員が毎週勉強会に参加して熱心に論議している。また、1回のアピールで終えるのではなく、季節ごとにこだわり商品を打ち出すなどして継続して取り組んでいこうと、意欲満々だ。

■商店会設立20周年に向けて
 「こだわり逸品事業」も来年の20周年に向けた事業のひとつだが、ホームページ開設など、ほかにも検討しているものが様々ある。
 商店会の前面にある緑豊かな広場を憩いの場として活用しようというのもそのひとつ。以前はベンチを設置していたが、たむろする人がいたりゴミが増えたりといった問題から撤去してしまった。しかし、高齢社会を迎えた今、ひと休みしながらゆっくり買い物していただけるようにと再度、憩いのスペースづくりの検討を開始している     *     *
 一過性のイベントではなく、地域通貨、逸品、憩いのスペースづくりといった日常的な事業に力を入れ、また進めていこうとしている。小さな商店会でもこんな魅力的な事業展開が可能だという好例と言えるだろう。

(注)都筑区商連若手会は、2000年6月に結成。会員は現在、30代を中心に30名強、毎月、勉強会&懇親会を開催し、区商連のホームページ作成や区民まつりに参加するなど活発に活動中だ。

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