117号【わが店の戦略】


 栄区・飯島上町商店会 (有)小平鮮魚店
 厳しい業種だが、品揃えと価格という正攻法で勝負


  品揃えには力を入れ、選んでもらえる店づくりを目指している

 
▲経営者の小平彰さん

 シャッター通りと呼ばれる商店街も多くなり、真っ先に抜けるのが魚屋さんだと言われるほど厳しい業種だが、ここ小平鮮魚店は、健闘の結果、地域の消費者の支持を確実に得ている。
 経営するのは、商店会長もつとめる小平彰さん(62歳)。昭和 年に創業以来、35年間ここで頑張ってきた。
 創業当時、周辺は、店は1軒もなく一面たんぼだったが、県営団地や戸建て分譲が次々とでき、将来的に人口増が見込めると踏んでの出店だった。
 徐々に入居が進み、確実に人口は増えていったが、脇道を1本入ったところにある商店会のため、知らない人には見過ごされてしまう。何十年住んでいても、あそこにいい魚屋さんがあるのよと教えられて知る、という人も少なくない、未だに厳しい条件ではある。
 だが、15店と小規模な商店会ながらも精肉店あり八百屋あり、鮮魚店ありと生鮮三品が揃っているため、地域の消費者の台所的存在として重宝されているのも事実だ。
 そんな立地なので、小平鮮魚店もほとんどが固定客。取材にうかがったのは夕方の繁忙時間帯の少し前だったが、年輩のご夫婦や中高年の奥さんたちが、お店の人と相談しながらゆっくり品物を選んでいたのが印象的だった。
 「支持されるには、品揃えと価格しかない」と、正攻法ではあるが、無駄な経費を徹底的に抑えるなどして、大型店と対抗できる価格実現のための企業努力を惜しまない。
 「今日の買い物はお肉屋さんと八百屋さんと思って来たお客さんにも、店をのぞいた時に、おいしそう買って帰ろうと思ってもらえるようにひきつける力を持たないといけない」とも。
 現在店は、小平さんご夫婦と息子さん(35歳)の家族3人で切り盛り。
 「横浜水産物協同組合に入っている小売りの魚屋は現在300店強、 年前に比べて約半分、大店立地法改正後、さらに加速されたように思う」。そして、後継者難で悩む店が多いと言う小平さん。「子は親の背中を見て育つと言いますが、大変なだけならサラリーマンになったほうがいいと思うのは当然。お客さんが来てくれて商売が成り立っているのを見ていれば、継ぐ決心をしてくれる。商売仲間の店を見ても、子供が継がないような店は仕入れも小さい。仕入れの量や買い方を見れば商売の様子は分かる」と、跡継ぎを持つ自信のほどもチラリとのぞかせた。

oZ所 栄区飯島町1435 5EL 891-1972

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