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今年4月、田園都市線・たまプラーザ駅前にアートやまちづくりの情報を発信する魅力的な空間が生まれた。 3階建てのテナントビルの1階約
70平米のスペースの「ヒマバコ」がそれだ。不動産会社を経営、商店会役員もつとめる松本茂さん(41歳)が自社のテナントビルの1階スペースをクリエイティブな活動をする若者たちに無償で提供している。
◆きっかけは若きクリエーターたちとの出会いから
「ヒマバコ」が生まれたきっかけは、昨秋開催されたAOBAトリエンナーレ。青葉区内のアーチストたちの作品を中心に、駅周辺で大々的に芸術活動が展開された。この時、事務局スペースを提供したのが松本さん。もともとアートやまちづくりに大きな関心を持ち、新築の自社ビル1階は営利目的には使わず、そんな活動に役立てたらと考えていたこともあって名乗り出た。
AOBAトリエンナーレ終了後も、集まったアーチストやクリエーターたちの、活動発表の場が欲しいという思いに共感した松本さんが、引き続きスペースを提供して若者たちの活動を後押ししようということになった。
「若い人たちは、我々40代50代の商店会の人間が、とても無理だと思うような発想をするし、難なくやってしまう。同世代だけで固まるのではなく、商店会の持つ人脈やノウハウと、若い人たちの創造力・行動力が結びついて、このまちを楽しくすることができたら素敵だと考えた。何かやりたいという自分の夢の実現にもつながった」と松本さんは言う。
準備期間を経て「ヒマバコ」がスタートしたのは今年4月。心に「ヒマ」を持っている人たちが集まれる場所(ハコ)といった意味で名付けられた。
「ヒマバコ」は、「レンタルギャラリースペース」と「ヒマバコ自主企画スペース」の2つからなる。レンタル部分は有料だが、これは、活動を継続するための資金に充てられている。
松本氏はスペースの提供だけでなくパソコンや大型プロジェクターを用意したり、ランニングコストの負担など、広範囲にわたって援助している。
◆「まち」と「ひと」との接着剤的役割を
企画や運営はヒマバコスタッフが行う。もちろん無償だ。ヒマバコスタッフといっても、常時集まる20人前後を指しているだけで、固定的な役割があるわけではない。
ただ、イラストレーターの永田美和さんは、「パソコン1台あればどこでも仕事ができる」からと常時詰めて、連絡役などを引き受けている。「無料でこういうスペースを提供してくれるなんてすごいと思った。私たちは場やノウハウがなくてやりたいことが表現できないでいたし、商店街では若いアイデアを求めていた。何かを実現しようという時も商店会のバックアップがあるとスムースに運ぶ。こんなに頼んでいいかなと思っても商店会の方たちもすごく楽しそうで、これがまちの活性化っていうことかなと実感できた」。
最近のヒマバコ自主企画は、「ヒマバコ映画館」(10月27日)や「ハロウィン」(10月31日)。12月には「女の子のためのプラモデルワークショップ」などを予定している。
松本さんは、「10月末のハロウィンも、商店会だけでなく、周辺自治会や小学校まで巻き込んで予想以上の規模で実施できた。今までつながりがなかった団体とも若者が接着剤的な役割を担ってくれるおかげでネットワークが広がりつつある」と評価する。
「ヒマバコ」のHP http://www.himabako.com
住所・青葉区美しが丘2-14-15 TEL・905-2923
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