121号【街を動かす】

 西区・藤棚一番街商店街協同組合
 青年部結成して2年。
  少数精鋭でイベントや街並み整備へアイデア
  
   
築20年、商店街の顔だったアーチも今年6月に取り払われ斬新なデザインで生まれ変わる

 昨年は設立50周年記念誌を組合員の手作りで完成させ、チームワークの良さをアピールした藤棚一番街商店街協組(小尾良一理事長・50店)だが、2年前に結成された青年部が、少人数ながらもイベントや街並み整備にアイデアを出すなど元気だという。その牽引役である青年部長の竹村勝典さん(37歳)に、活動ぶりをお聞きした。

■まちの変貌ぶりに危機感を抱いて青年部結成
 青年部長の竹村さんは、高校卒業後5年間、お茶屋さんで販売と仕入れ、製造の現場も見て修行。その後2年間は店に戻ったが、「商売は売る人、作る人、運ぶ人で成り立っている。次は物流の勉強を」とまた店を出て、物流会社で10年間営業を経験、再び商店街に戻ってきた、という経歴を持つ。
 この竹村さんが、「2年前に戻った時、10年前とはあまりにも変わって商店街に元気がなくなっているのに驚いた。僕たちの時代が来るのに今のままでいいのか、自分たちのために何かをやろう」と青年部を結成。当初は4人から活動を開始した
 現在は30歳前後の元気盛り11人がメンバー。毎月定例会を開催、徹底した勉強で互いのレベルアップを図るところからはじめ、異業種交流会などにも参加して、自分の商売につながる活動にまで発展している。「青年部は親会の決めたイベント実行部隊という役割でなく、互いの商売についてもアドバイスしあって成長できる場になればいい。入りたいといわれる青年部にしたい」。

■青年部企画のイベントも
・イベント開催以前の大事なこと
 昨年度の青年部企画イベントは2つ。
 ひとつは「Jリーガーがやって来る
!」。市民が作ったプロサッカーチーム横浜FCの選手によるデモンストレーションやサイン会が主な内容だが、少年サッカーチームの子ども100人に加えて、それ以上の数の親を集めた。
 「イベントで大事なのは、誰をターゲットにするか、集めるために何をするか。西区にある4つのサッカーチームの監督一人一人と直に会ってイベントの趣旨を話し、協力を依頼した。電話1本で、お願いしますよではダメ」。
 この時には、カブトムシをプレゼントして喜ばれたが、多めに用意して地域の幼稚園にもプレゼント。「普段から奉仕するなどして地域とのつながりを深めていくことが必要。今まではそういう大事なことをやっていなかった」と手厳しい。
・地域活性化を目指す団体とつながりを
 もう一つのイベントが、この3月に実施した「幼稚園児親子はまどり遊覧ご招待」。商店街は地域活性化を目的にしているにもかかわらず、同様の目的を持つ地域の中の団体(子育て団体、幼稚園など)とのつきあいがなさすぎる、そういう団体とつながることはできないかと考えた結果、生まれた企画だ。「自分自身のことを考えてもそうだが、子どもの半分は何十年後かに必ず生まれたまちに戻ってくる。そのための思い出づくり」。
 西区は横浜市の中でも特に高齢化率が高く、現在の商店街の主な顧客は年配の方たち。だが、若いお母さんや子ども達を確実に商店街のファンにしていくことで、次の時代につなげていきたいという、長期的な下心もたっぷり盛り込まれている。

 
 
3月末に地域の幼稚園の親子を招待して好評だった「はまどり遊覧」
 
■街並み整備でもアイデアを
 商店街では4年前から、老朽化したアーケードの改築などの街並み整備事業に取り組んでいるが、青年部も、まちづくり委員会の中でユニークな意見を出すなどして存在をアピール。
 「電線の地下埋設のために地上機が出るが、これに、LEDによる商店街などからの情報を発信する装置を取り付けようというアイデア。どの店も、邪魔なものが店の前に来るのはイヤで当然。でも、まちの情報発信機能を持たせれば受け入れてもらえると思う。これは初めての試みらしいので話題性も出る」と期待。現在青年部では、鮮度の高い情報をと情報内容を検討中。 

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